みなさんこんにちは!
最近少しペースをつかめてきたので、今後は1~2週間に1回、ブログ更新することを目標にしようと思います。
そうすれば、1年後には本やセミナー等による知識が約50回分アウトプットできたということになりますよね!
専門性を高めるにはそれだけでは全く足りないと思いますが・・
まずは1つ1つの積み重ねと継続を大事にして頑張ります!!
ということで、今回は第4冊目になります。
この本は、前職で受講したある研修において、チャレンジ期間中に「人事に関する本を7冊読破する!」との課題を設定し、取り組んでいた頃、読んだ本です。
7冊選ぶために本屋に行き、人事の本が置いてある一角で、そのとき一番高く積まれていたのがこちらの本でした。
04_ 「図解 モチベーション大百科」
みなさんは自分や他人の「モチベーション」に興味がありますか?
本書では、モチベーションとは、「見えないところで私たちを動かしている力」と表現されています。
「仕事に対するモチベーションはどこからくるのか?」
「モチベーションを高めるにはどうしたらよいのか?」
「なぜモチベーションが下がってしまったのか?」
大学時のゼミでは、モチベーション理論を発表テーマに選ぶ人が多くてよくディスカッションした覚えがあります。
人事関連の方に限らず、割と多くの方に関心のあるテーマだと思うのですが、いかがでしょうか?
本書はタイトルにも書いてある通り、「モチベーション」に関するあらゆるテーマの法則を、1つ1つの実験・結果がセットになって説明されています。
1つの法則について、左側のページに、一流研究機関の学者が行った実験と結果、右側のページに、その詳しい説明や実際の活用方法等があるといったように非常に理解しやすい構造になっています。
さらに、ブックカバーの文字もキラキラしていたり、中身も、青や黄色を使ったポップな見た目で工夫されていたりと、普段、いかにも難しそうな分厚い学術書を読む際の、「よし、読むぞ。」といった気合いは一切必要なく、気軽に読むことができます。
(なるほどそれで、他のTHE専門書といった本よりも、幅広い人向けということで高く積まれていたわけですね)
今回は、本書にある100の心理・行動実験から学ぶ法則の中でも、私が特に印象に残った内容を3つ書き記したいと思います。
その1.当人比で評価する
まず左側のページに実験と結果が書かれています。
<実験>
中学生たちをA・Bの2チームに分けてテストをやってもらう。
Aチームには、「他の学生と比較して評価する」と伝えた。
Bチームには、「あなたの成績の上がり具合を基準にして評価する」と伝えた。
さて、どちらのチームの方が成績が伸びたと思いますか?
(今日はイラスト付きです!)
<結果>
テストを何度が繰り返すうちに、Bチームの方が大きく成績が伸びた。
つまり、
他人との比較よりも、
自分の成長度合いによって評価された方が人は努力しやすい
ということです。
右側のページにはさらに詳細の説明が書かれています。
例えば、「お客様に喜んでもらうため」「上司に安心して任せてもらうため」「社内で一番のプレゼンテーターになるため」など、客観的な理由(人からどう思われたいか)を仕事の目的にしていると、モチベーションが上がらないときがやってくるそうです。
なぜなら、客観的理由は自分ではコントロールできないものだからです。
いつしか「評価を落とさないレベル」で満足してしまいます。
一方で、「もっと良いものを作りたいから」「問題解決能力を高めたいから」「最高のサービスをしたいから」など、主体的な理由(自分がどうしたいか)を仕事の目的にすることで、比較的モチベーションを一定に保つことができます。
モチベーションを短期集中で上げたいときは周囲と競争するのも良いかもしれませんが、長期的には、「自分自身の進歩」を評価した方がより仕事を楽しみ、継続的に成績を伸ばしていくことができるとのことでした。
確かに、ライバルがいることで頑張れることもあるかもしれませんが、ライバルがいなくなったときにモチベーションが下がってしまいかねませんよね。
また、人から良い評価をされればもちろん嬉しいことですが、たとえ評価されないとしても、自分自身で自分の成長度合いを評価してあげられるように心がければ、モチベーションを保てるのではないかと思いました。
この法則は、まさに仕事のモチベーションを維持するために必要な考え方だと思います。会社で目標設定をする際などは特に意識したいですね。
その2.共通の目標をつくる
<実験>
少年たちを2チームに分け、それぞれキャンプ場で共同生活をさせる。
それぞれ自分たち以外にもう1チーム存在することを知らせずに別々に生活し、1週間後に両チームとも相手チームがいることが知らされる。
それから野球などの競技を行うと、相手チームを敵視し罵倒するようになった。
仲良くなるために以下2パターンを実験した。
Aパターン:一緒に楽しいことをする(映画を見たりおいしいものを食べたり)
Bパターン:一緒に共同作業をする(ぬかるみにはまったトラックを救出したり、飲料水のタンクを修理したり)
さて、どちらのパターンの方が仲良くなれたと思いますか?
(乱闘シーンの図)
<結果>
Aパターン:かえって対立が激しくなった
Bパターン:相手チームへの好意が急激に高まった
つまり、
一緒に楽しいことをするよりも、
協力が必要な場面を共有した方が、信頼関係が芽生えやすい
ということです!
これはちょっと意外ではありませんか?
こじれた人間関係を修復させる際に、間に第三者が入って親睦を深めさせようとすると、かえってお互いの敵対心を増幅させてしまいます。強引に歩み寄らせたことにより、性格や価値観の違いを際立たせてしまうようです。
ところが、困難な課題を与えたとたん敵対する両者は結束を固めます。
共通の敵(目標)ができたからですね。
これは日常生活でもよく見受けられますよね。
例えば、同じ男を好きになった仲の悪い2人だけども、その男が女たらしで悪い男だとわかった瞬間に、2人は急に打ち解けて仲良くなり、その男を一緒に懲らしめるという・・
(ドラマや映画の見過ぎかもしれませんが)
この法則を企業活動に当てはめて考えてみます。
よく聞かれるのが、現場とのコミュニケーションがうまくいっていない、風通しが悪い、部署間のつながりが希薄などといった課題ですが、これらを解決するために、BBQや飲み会、カラオケ・・と親睦を深めるイベントを安易に考えても、本当の意味では打ち解けられないかもしれないと思いました。
実際に、もし人事担当者としてそのような課題を解決するなら、社内で共通の目標を改めて共有・認識させるよう促したり、問題のある者同士をチームにして何か共通の課題を一緒に解決させたりなど、協力が必要な場面をあえてつくることもできるのではないか・・なんて考えました。
その3.不合理なことを選ぶ
<実験>
被験者たちに専用の携帯を渡し、数週間にわたって、不定期にメールを送ったり電話をかけたりして、その瞬間瞬間の幸福感を尋ねる。
A. 今を楽しむことによって得られる幸福感
(例えば、すごく楽しい旅行ですべて予定どおりにいった旅行から得られるもの)
と、
B. 苦しいことを経験したが、あとで考えてみると「あれをやってよかった」と感じられる満足感がもたらす幸福感
(例えば、トラブルに巻き込まれ、予定通りにいかなかった旅行から得られるもの)
継続的に幸福を感じられたのは、AとBどちらの幸福感だったと思いますか?
(飛行機を乗り過ごした図)
<結果>
Bの方が、振り返ったときに、楽しかったと継続的に幸福を感じられた
つまり、
穏やかに快適に暮らす幸せもあるが、あとで振り返ったときに「あのときは大変だったけど良い経験だった」と思える方が、脳はより幸福を感じるということです!!
これは深いい話だと思いました。
人は「幸福感」というものについて、自分自身をだまし、毎日安心感のある場所にいるだけで、短期的には自分は幸せだと思うことができるそうです。
ところが、ずっと困難や変化を避け続けていると、やがて「楽だったけど、他になにかできたのではないか?」という苦しさにじわじわと追いかけられることになります。
また、私はこの法則に納得できる経験がいくつもあります。
そのうちよく覚えているのが高校3年生の頃の話です。
私たちのクラスでは、合唱コンクールのピアノ伴奏者にだれも立候補しなくて、なかなか決まりませんでした。
私はピアノを幼稚園から中学生まで習っていたのでやろうと思えばできましたが、ハンドボール部に所属していたということもあり、部活も忙しく、さらに受験勉強もやらねばならないと思い、立候補は躊躇していました。
あるとき、クラス内では、今回はピアノ伴奏者がいないのだから、アカペラでできる歌にしようという意見も出てきましたが、みんなが歌いたい歌ではありませんでした。
そこで、せっかく最後の合唱コンクールなのだから、みんなの歌いたい歌が良いと思い、母のひと押しもあって立候補することにしたのです。
ピアノ練習は予想通り大変でした・・
毎日部活動から帰ると夜7時くらいで、それから練習したり、お昼休みや自習時間を使って音楽室で練習したり。
合唱コンクールが近づくと、音楽の授業でみんなで歌と合わせて練習しましたが、私のピアノ練習がまだ追いついていなくて伴奏がうまくできず、みんなに迷惑をかけたりと、本当に大変な思いをした覚えがあります。
しかし、みんなの優しさのおかげもあり、本番当日はそれなりにきちんと弾くことができて、非常に達成感を味わったのです。
(クラスとしても、確か総合3位くらいに入賞したような気がします)
今では、「あのときは本当に大変だったけど頑張ってよかった」と思える、自分の人生の中では良い経験として記憶に残っています。
また、タイに旅行したときも真っ先に今思い出すのは、キラキラしていた遺跡や大きな仏像よりも、旅行中に3回もぼったくられた経験です。(笑)
右側にあたるページには、筆者がこのような言葉を添えられています。
「やりたいと思うことはやろうと思えばできるうちにやるべきです。」
「迷ったときはあえて大変な方を選ぼう」
もともと挑戦意欲が高い方ではありますが、いつか振り返ったとき、自分は幸せな人生を歩んでいると思えるように、今後も努力していきたいと思います。
本書では、「大百科」とタイトルにある通り、モチベーションに関わる法則が辞典のようにたくさん説明されています。
アメとムチ。
実はムチの方が効果がある・・なんて知っていましたか?
人事担当者に関わらず、誰でも日常生活を豊かに過ごせる考え方やヒントを見つけられる本だと思います!
ぜひ一家に一冊、この大百科を置いてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
だんだん全国でも緊急事態宣言が解除され始めたものの、もう少し外出自粛ムードは続きそうですね。
最近は、ポテトチップスの「春ポテト(あま旨塩味)」にハマっています。
美味しいです!!ピザポテトと同じくらいハマります!!
あと、カーペットを夏らしく茣蓙(ござ)に新調しました!
やっぱりこのい草の匂いが落ち着くんですよね。
10万円が届くころには外に遊びに行けるといいなぁ~。