12_「リーダーたるもの己の感情を理解すべし!」

あけましておめでとうございます★

あっという間に2022年を迎えてしまいましたね。

 

最近はオミクロンが拡大し、爆発的に感染者が増え始めました。

ワクチン普及したら落ち着くと思っていましたが、まだまだ躊躇せず出かけられる日常はお預けになりそうですね。

 

 

そして、前回の投稿から半年以上経ってしまいました・・

今年こそは目指せ週1回更新!!

(いや、2週間に1回かな・・(弱気))

 

 

ということで、

2022年第一冊目は、昨年、上司から受講するように言われたセミナーで登壇された先生の本です。

 

私にとって特に関心のあるテーマでしたが、新しい切り口であると感じ、より詳細を学びたくなったので、セミナー終了するなりAMAZONでポチりました。

 

12_「感情マネジメントー自分とチームの気持ちを知り最高の成果を生みだす」

 

 

セミナーでは、まず池照さんの自己紹介で惹きつけられました。

 

「池照佳代です。イケてるかよっ!てね。」

 

一発で覚えられる自己紹介、うらやましいです。笑

 

本書でテーマになっている「感情マネジメント」は、自分や他者の感情を理解し、適切に対処していくスキルを指しています。

 

EQ(後で詳述)やアンガーマネジメントなどは前々から知っている概念でしたが、それらを包括したような「感情」のマネジメントという新しいキーワードは、私の向学心を刺激するものでした。

 

感情マネジメントでは、まずは自分の感情を理解して自らコントロールすることと、リーダーがチームメンバーの感情を理解してチームビルディングしていくという二つの観点があるように思いましたが、今回は前者のマネジメントを中心に書いていきます。

 

まずは他者理解の前に、自己理解が重要だと考えるからです。

 

 

その1.EQを高める3つのステップ

 

突然ですが、今みなさんはどんな気持ちですか?

 

楽しい?疲れている?つらい?リラックスしている?

 

なかなか普段から自分の気持ちを表現したり言語化したりする人は少ないと思うので、戸惑ってしまうかもしれませんね。

特に日本人にとって、感情を表出することは恥ずかしいと思う傾向があります。

 

実は、2017年、カリフォルニア大学のアラン・コーウェン氏が発表した論文によると、人間が抱く感情の数は「2185」もあるそうです!!

 

そりゃあ、自分が感じたことのない感情があったり、相手の複雑な感情が理解できなかったりするのも無理がないですよね。

 

ただ、リーダーが自分やメンバーの感情を無視してしまうと、どんなにマネジメントスキルを学んで実践してもチームはうまく機能しません。

 

逆に言えば、感情の知性=「EQ」を高めることで、チームワークを向上させていくことができるのです!

 

 

では、まずEQとは何か。

 

EQとは、「Emotional Intelligence Quotient」の略で、「自分の感情」や思考をマネジメントするとともに、「他人の感情」を適切に理解して働きかける能力を指します。

(引用 本書P55)

 

EQは、1990年代の米国で心理学者のピーター・サロベイ博士とジョン・メイヤー博士が提唱しました。

二人は、「IQ(Intelligence Quotient)や学歴が高くてもビジネスで成功しない人がいるのはなぜか」という問いに対して調査を開始し、

結論、「社会で成功している人は、セルフコントロールや対人関係能力に優れている」と導き出しました。

 

人は一人では生きていけないですし、仕事をする上でも周りとうまく調和して進めることは必須ですよね。

 

最近、「論語」を読み始めたのですが、孔子も弟子に対して同じようなことを言っていました。

 

「なんじ、教養人であれ。知識人に終わるなかれ。」

 

ここでいう知識人とはただ知識のある人間で、教養人とは知識がある上で、道徳心があり、人格的に優れている人を呼びました。

 

孔子は約2500年以上も前から、IQだけではなく人間性(EQ含む)が重要だと説いていたわけですね。

(ちなみに、孔子の"子"は"先生"という意味で、実は「孔先生」なんですよね。

孔子」という名前だとずっと思っていました・・)

 

 

そして、朗報です。

なんとEQは自ら高めていくことができるのです!

 

本書で紹介されている「EQを高める3つのステップ」で教養人になりましょう!

 

<EQを高める3つのステップ>

 

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EQを目標に活かす3つのステップ(本書P58引用)

 

(1)「知る」:自分と自分以外の人の「感情」を理解する

まずは改めて自分の心に目を向けて、自分はどんなときにどんな「感情」を抱くのか。その「感情」を抱くとどんな思考になり、どんな行動を起こすのか。その時々に抱いている感情を意識します。

 

感情が引き起こした行動は周囲にも影響を与えるので、自分の感情と思考のパターンに気づくことが大切になります。

 

確かに、以前の会社で会議が長引くと貧乏ゆすりを始める上席Aさんがいました。

すると、周りもピリピリし始めるのです。

 

Aさんは、まずその時の自分の感情やその感情によってもたらされる行動パターンに気付かないことには何も改善できず、EQを高めることはできませんよね。

 

自分の感情を理解するための方法についてはその2.で後述したいと思います。

 

(2)「選ぶ」:理解した「感情」の情報をもとに、より良い行動を選択する

ステップ1で自分の感情のパターンを理解すると、自分がその感情になったときに冷静に客観視し、適切な行動を取ることができるようになります。

 

例えば、先述した上席Aさんが自分の感情と行動傾向を理解したうえで、次のように思考し、行動していたらどうでしょう。

 

「おっと、また会議でなかなか決まらないのでイライラしてしまった。こういうときは貧乏ゆすりをしてしまい、周りもピリピリさせてしまうから、ちょっと休憩を提案してみよう。」

 

これで周りも緊張したり焦らないで済みますね。

 

(3)「活かす」:自分の目標を実現するためにより良い関係を築く

自分の感情を理解し、適切な行動を選ぶことによって、目標達成やより良い人間関係の構築につながっていきます。

 

ステップ2での例のように、上席Aさんが、自分の感情を受け止め、貧乏ゆすりをせずに休憩を提案することで、「会議をスムーズに進めたい」「周囲の社員と良い雰囲気で仕事がしたい」といった上席のありたい姿を実現させることができますよね。

 

 

ということで、EQを高めるには、自分の感情に蓋をするのではなく、抱いた感情はそのまま受け入れ、冷静に対処することが重要だと思いました。

 

 

その2.自分の感情と向き合う

 

EQを高める第一ステップである、自分の感情を理解するにはどうしたらよいのか。

 

本書では具体的な方法がいくつか紹介されていますが、その中でも私が実践したいと思った方法を2つ記録させてください。

 

(1)「ムードメーター」で自分の気分を言語化する

ムードメーターとは、「今の気分のモノサシ」だそうです。

イェール大学の感情知性センターで開発されたものですが、池照さんが日本語に編集してくださっています。

 

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自分の感情に向き合う「ムードメーター」

(下記URLよりダウンロードできます)

https://is-plus.jp/wp-content/uploads/2021/09/37b034f4dc79563b41692e9c9a546240.pdf

 

こちらを活用し、自分が今どの気持ちに当てはまるか選んで、点数をつけます。そして、「なぜその点数なのか」ということも考えてみます。

 

例えば、今の私は・・・

 

木曜日の夜9:30。明日は金曜日だ!

ということで、気分は「Easygoing(のんびり)」。Feeling7点、Energy5点。

(これ英語の勉強にもなりそうですね)

私にとって休日が近付くと気分が穏やかになり、のんびりした気分になってくるのですね。

 

このように、毎朝など定期的にチェックしていくことで自分の感情に目を向ける習慣ができます。

また、昨日は8点だったけど、今日は5点だったらその違いは何なのかを考えたり、毎回違った感情を抱いている理由を分析したりしていくうちに、自分がどんなことに左右されて感情が揺れ動くのか、といったことも認識できるようになります。

 

(2)「To Be リスト」で「感情を予約」する

 

みなさん「To Do リスト」はご存知だと思いますが、To Be リスト?感情の予約?と、きっとはてなが沢山浮かんでいますよね。

 

私も最初は何だろう?と思いましたが、読んでみると、「あ・・!これ、私もやってたわ!」と気付いたのです!

 

私は、次の日にプレゼンがあったり、何か不安なこと・プレッシャーの感じる仕事などがあるときは、前日の夜のお風呂の中や、出社する電車の中で、必ず次のように唱えています。

 

「大丈夫。これまでどんな大変なことがあっても、なんとかなってきたんだから。今日を乗り越えたら、どんな結果であれ、自分はよくやった、と思おう。」

 

まさにこれが、「感情の予約」だったのです!

 

その日に何をするのか、だけでなく、「どうありたいのか」を問いかけ、どんな気持ちで過ごすのかをあらかじめ決めておくのです。

 

こうすることで、私は唱えている(予約している)ときは緊張をほぐすことができますし、その不安な仕事が終わった後に、もしうまくいかなかったとしても、あまり取り乱すことがありません。

本当に、予約通り、自分はよく頑張ったと思えるので、精神の安定につながります。

 

これはおススメです!ぜひ試してみてください。

 

 

 

今回は自分の感情を知るということにフォーカスしましたが、リーダーとしては、自己理解した上で、メンバーの感情を知ることも必要になります。

 

本書では他者の感情を知る方法や「感情」を活用したチームビルディングなども紹介されており、仕事上はもちろん、家庭などのプライベートにおいても活用できるスキルを学ぶことができます。

 

 

 

常に私たちの心にある「感情」であるがゆえに、あまり向き合ってこなかった方も多いと思います。

 

これからは自分や他者の感情に目を向けて、より良い人間関係の構築や自分がありたい姿の実現につなげていきましょう。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

アディショナルタイム

最近はめっぽう寒くて乾燥した日々が続いていますね。

我が家は加湿器3台フル稼働です。

みなさまも体調には十分お気を付けくださいませ~